【ルールを決めて解決】真の不登校の原因とは?不登校の9割は親が解決できるを読んで

役立つ情報・話題

関西出身、2児の父親で、学校の先生をしています。ちゃかです。

保護者
保護者

「最近、子どもがスマホばかりで会話がない…」

保護者
保護者

「不登校になってしまった子どもにどう接すればいいのかわからない…」

ちゃか先生
ちゃか先生

スマホのことや現代社会で親に求められることとかいろいろ難しよな〜

 今回はこちらの書籍を読んだので、保護者のみなさんに共有するで。記事の中で、自分が感じたこと、自分なりの考えを伝えとるでしっかり聞いてや!

不登校の9割は親が解決できる | 小川 涼太郎著 小野 昌彦監修 | 書籍 | PHP研究所
親の行動を少し変えるだけで不登校は解決できる! たった3週間で90%以上の再登校を実現する著者が、驚きの教育ルールを大公開。

タイトル 不登校の9割は親が解決できる 3週間で再登校に導く5つのルール

著者   小川 涼太郎 (著), 小野 昌彦 (監修)

出版社   PHP研究所

【この記事を読んでわかること】

・正しい親子関係とは何か、その築き方がわかる

・スマホの影響とその危険性を理解できる

・やるべきこととやりたいことの関係性が学べる

はじめに

現代の親子関係において、「子どもの意見を尊重すること」が過度になりすぎたり、スマホなどのデジタル機器が家庭内のコミュニケーションを奪ったりと、さまざまな問題が浮き彫りになっている。

本記事では、不登校支援で高い実績を持つ「スダチ」のノウハウを通じて、親子の適切な関係性や家庭のルール作りについて解説していくで。

「やるべきことをやらないとやりたいことができない」という考え方から子どもたちが現実と向き合う大切さを学び、より良い家庭環境を築くためのヒントにしてくれたら嬉しいな。

保護者として悩んでいるなら、まずは「今できること」から始めてみよう!

個人的に偏った書籍解説

タイトル通り、親が子どもにどのように接するかや家庭のあり方などについて詳しく書いてあった。

家庭のルールづくりやスマホに関する内容など興味深いもの多く、著者が代表取締役務めている「スダチ」のノウハウもわかる内容。

著者紹介

株式会社スダチ代表取締役。

2020年4月、不登校支援事業開始。

2024年3月時点での再登校人数は850名を超え、平均再登校日数は18日。再登校率は90%を超える。本書が初の著書。

ちゃか先生
ちゃか先生

再登校率90%超えはすごいな!

個人的学びになった3つのポイント

今回学びになったのはこの3つ!

・現代は正しい親子関係を形成しづらい世の中

・スマホでテストの点数が下がる研究

・やるべきことをやらないとやりたいことができない

それでは、一つずつ見ていくで〜!

現代は正しい親子関係を形成しづらい世の中

親子関係の問題が不登校の原因であると著者は言っとるな。

「不登校の根本的な原因は正しい親子関係が築けていないこと」  p25

じゃー、正しい親子関係とはなんだ?

親が家庭の主導権をにぎり、ダメなところはダメと言う厳しさもありながら、愛情深くあたたかく子どもを守ることのできる関係 p25

ただし、著者は

不登校の原因は親にあると言いたいのではありません。親から愛情が伝わりにくく、正しい親子関係が築きにくい構造が現代の日本にできてしまっている p26

と言っている。

その親子関係築きにくい構造がこの2つ

・過度に子どもを尊重

・デジタル機器の発達

過度に子どもを尊重

こんな話をしている。

子どもの意見を尊重しようとするあまり、ともすると「制限せずに甘やかす」ことが良いことと勘違い 〜一部省略〜 p28

昔は体罰が当たり前の時代。言うことを聞かない子どもを殴ってでも言うことを聞かせる。そんな世の中から今では、子どもの権利が尊重される時代に。子どもの権利が尊重されることは良いこと。親と子どもは別の人格。それぞれに権利があって当たり前。しかし、子どもを尊重させるあまり、子どもを自由にさせたり、好き勝手にさせるなど無法地帯の状態に陥ることもある。

また、今では、パワハラやセクハラなどハラスメントを訴えることが多くなったてきた。そんな中で親が言いたいことが言えないなど、子どもにもそういったハラスメントにならないような違和感のある気遣いがでてきているのかもしれない。

ちゃか先生
ちゃか先生

これらの要因が子どもの甘やかしにつながってきていると考えられるな。

デジタル機器の発達

デジタル機器の発達も正しい親子関係を形成しづらい要因に。

昔ならもっと家族で同じ番組を見たり、会話をしたりしていただろう時間が減ってしまいました。これも愛情が伝わりにくくなっている原因の一つです。 p30

一人一台のスマホがあり、それぞれがそれぞれのスマホを見ている時代。家族の会話が少なく、一緒に同じ時間を共有しない。同じ場所にいたとしても、全く違う内容を見ており、共通の話題もない。そんな世の中が家族のコミュニケーションを少なくしている。

子どもはもちろん、保護者もスマホから離れられない。ふとした時、スマホを手に取り見てしまう。ましてや子どもが話しかけた時でさえ、スマホを見ながら会話する。適当な相槌、相手の顔を見ないコミュニケーション。私の家庭で実際によくあること。こういったことはやはり、おかしいコミュニケーション。

ちゃか先生
ちゃか先生

スマホとの付き合い方は考えいかないといけないな。

次は、そんなスマホの脅威についての内容を見てみよう。

スマホでテストの点数が下がる研究

勉強時間とスマホ時間の関係からテストの点数がどう変化しているのかを明らかにする研究結果が載っていた。

家で毎日2時間以上勉強をしている子がスマホを1時間未満しか触っていなければ、平均点(数学)は75点。ところが同じように家で2時間以上勉強していても、スマホを4時間以上触っていれば平均点は58点です。

スマホの時間が長ければ成績が下がってしまうのです。 p89

このようにスマホの危険性について記されている。

スマホは確かに便利な道具。しかし、使い方を間違えれば、スマホの脅威にさらされてしまう。今では、小さい子供にスマホを見せて、泣き止まさせたり、機嫌を取ったり、暇をつぶさせたりする。

それが悪いことではない。電車で子どもが泣けば、周りにも迷惑がかかる。家事をしている時に手が離せない時は、子どもはご機嫌で静かに待っていられる。このように役に立つ場面は多くある。

しかし、スマホを過度に使うとスマホがないとイライラするなど感情のコントロールができない状態になってしまう。いわゆる、スマホ依存。ゲーム依存である。

著書の中にはこんな内容もあった。

①ゲームをやりたい衝動がおさえられず、使用を制限できない

②日常生活の何よりもゲームを最優先してしまう

③仕事や学業、健康等に支障をきたしてもゲームをやめることができない

④ゲームを継続することで、個人、家族、社会、学習、仕事等に重大な問題を生じている

                                        p78

これはWHO(世界保健機関)が定めた基準であり、12ヶ月以上続いた場合には「ゲーム障害」として診断される。

この基準に照らして考えれば、12ヶ月以上にわたって不登校でゲーム漬けの生活をしている子は「ゲーム障害」であると言えます。 p78

現代は暇さえあれば、スマホを見たり、ゲームができる時代である。世の中には無限の情報やゲームがあり、スマホを見ていれば、飽きることがない。自分の好きなものや興味のあるものがスマホに映し出されて、思わずそれをタップする。少しみて、飽きれば、また違う物をすぐに見ることができる。

このように今の自分を見つめたり、将来のことを考えたりするなど、自分と向き合う時間は減っている。スマホを見れば、現実逃避することができるが、一生スマホの中にいることはできない。

ちゃか先生
ちゃか先生

自分自身の向き合う時間を作っていくことは大切やな。

やるべきことをやらないとやりたいことができない

この書籍を読んでいて印象に残ったワードはこれ。

「やるべきことをやらないとやりたいことができない。」

不登校の子は当たり前だが基本的には家にいる。学校に行っている子はその時間、学校で勉強をしている。

義務教育の場合は基本はやるべきことは学校に行って勉強すること。「このやるべきことができていないのだからやりたいことはできないんじゃないですか。」のスタンス。

社会に出た時に自分がやりたいことだけで、生活できる人間はほんの一握りであり、もしかしたら、やりたいことをやるためにやりたくないことをやらなければいけないことがある。

例えば、

「YouTuberになりたい。ゲームをすることが好きで、YouTubeでゲームをしているところを動画にとってYouTubeにあげて収入を得たい。」という目標があるとする。その目標があることは良いことだ。

しかし、YouTubeに動画をあげるためには自分が好きなこと(ゲームをする)だけではない。自分がゲームした動画を編集したり、他のゲームYouTuberの競合分析をしたり、分析した内容をどのように自分のYouTubeに生かすか考えたり、サムネイルや概要欄の文言を考えるなどゲームを実際にすること以外にも多くのことが含まれている。

社会に出た時に自分がやりたいことだけで生きていくことは難しい。こういったことを子どものうちからわかってもらうことができるように「やるべきことをやらないとやりたいことができない。」ということを訴えているようだった。

まとめ

以上のような内容から家庭でのルールを決めて、そのルール通りに行動していきましょうってのが「スダチ」のスタンスだと思う。このやり方で実際に成果をあげているようだし、一つの選択肢として考えられる。他の機関に相談にいっても改善せず、最後の砦として「スダチ」を頼り、改善した例も出てきている。

ルールを全うさせるやり方は賛否両論ある。子どもの意見を尊重せず追い詰めてしまう場合もある。このようなやり方を強制することで余計に反発し、状況が悪くなってしまう例も耳にする。

ただ、一つ言えることは現状を変えたいなら、何かしらの行動をするしかない。誰を信頼し、どのような方法を選択するのかは保護者次第。みんなが子どもをよくしようと動いていると思う。

ちゃか先生
ちゃか先生

保護者には子どものために悔いのない選択をしてほしいな。

不登校の9割は親が解決できる | 小川 涼太郎著 小野 昌彦監修 | 書籍 | PHP研究所
親の行動を少し変えるだけで不登校は解決できる! たった3週間で90%以上の再登校を実現する著者が、驚きの教育ルールを大公開。

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