関西出身、2児の父親で、学校の先生をしています。ちゃかです。
子供ってなんでこんなに私たちを傷つけるような行動をとってしまうの?
不登校の我が子の進路は大丈夫かしら?
今回はこの書籍を読んで勉強しようか。
今回はこちらの書籍を読んだので、保護者のみなさんに共有するで。記事の中で、自分が感じたこと、自分なりの考えを伝えとるでしっかり聞いてや!
タイトル 登校しぶり・不登校の子に親ができること
著者 下島かほる
出版社 講談社
この記事では、
・子供ってなんでこんなにひどいことするの?
・学校に行っておらず、進路が不安
と思っている保護者の方に向けて
・子どもの行動から読み取る心の声
・文科省から出されてい不登校の進学に関する調査
などを解説していきます。
それでは書籍全体の解説からどうぞ!
個人的に偏った書籍解説
高校の進学率に関することなどあまり見たことのない文科省のデータがのっていた。タイトル通り子供に親ができることが詳しく解説されており、プラスして子供がなぜその行動をとってしまうのか心理的な面にも視点を向けた内容もあった。
著者紹介
・中学校教諭、特別支援教育士(S.E.N.S)、上級教育カウンセラー、ガイダンスカウンセラー。
中学校の先生なので、学校側の視点も入れて解説されており、わかりやすかった。院内学級や不登校の生徒や配慮の必要な生徒の支援にあたるなど専門性もバッチリみたいやな!
個人的学びになった3つのポイント
この3つやな。
・不登校の理解が進む文科省の調査内容
・子供の言動から読み取る心の声
・親の行動から子どもが受け取るメッセージ
それでは1つずつ見ていくで!
不登校の理解が進む文科省の調査内容
不登校の進学率に関するデータ
不登校の進学率って実際にどうなのってところを切り込んでいるテーマがあったで。
不登校経験者の5人に1人は、高校からさらに大学へも進学しています。
高校進学率 不登校経験者85.1%
高等教育機関(大学・短大・高専) 不登校経験者22.8% p19
平成26年の調査にはなるけど、前回の調査よりも大幅に進学率に関して改善しとるみたいやな。今後も通信制高校など、不登校経験のある子どもが行きやすい学校も増えてきとるし、進学率は今後の調査でも上がってくるかもしれんな。
今では、そういった通信制などの高校は成績を必要とせず、面接や小論文だけで入学できる学校が多い。そういう意味では、不登校の子の高校進学は容易になってきとる。普通化の高校なんかも定員が割れて、全員合格ってケースもあるからな。
ただ、高校に入ることがゴールではないことをわかっておく必要があるな。高校に入っても続かないケースもあるからな。書籍にはのってなかったけど、先ほどの調査で高校中退率は14.0%と出ていた。(出典:「不登校に関する実態調査」文科省)
これが多いのか少ないのかの考え方は人によると思うけど、とりあえず高校に行けるから「まあ、ここにするか」って感じでは選ばんといてほしいな。学校説明会や体験授業は必ず行って、子どもが自ら良いと思う高校に進学してほしいな。
最近の進路の傾向は不登校の生徒も増えてきていて、そういった通信制高校などを目指す子どもも多い、枠が埋まってはどうししようもないため、早めに動くことも大切やで。
不登校の長期化に関するデータ
引用
前の学年から不登校だった子の割合は、中学1年生で3〜4割、中学2年生では6割、中学3年生では7割を超えています。前年度からの継続者小学生48.8% 中学生58.8%
(文部科学省による)長期化はふつうのこと p44
データから見ても、長期化は普通のことと著者は言っている。
私としては、このデータを見て継続者多いなって印象。特に、中学生なんか中2で不登校だったら半分以上の確率で不登校が継続って現実甘くないな。
でもな、節目、節目で頑張ろうとする子どもたくさんいることは事実やな。この書籍にも書いてあったけど、入学式や卒業式、学年が上がるタイミングや、校外学習、修学旅行などで復帰してそのまま登校できる子もおる。中学3年生になるタイミングで受験に向けて、頑張り始め登校する子もおる。あくまでこの調査は不登校(30日以上の欠席)で集計されているから、学年が上がる度に学校に行ける日数も増えている場合もある。
この調査をみて、中2になったらもう登校できんようになると思って、子どもに無理をさせるのはやめような〜
子供の言動から読み取る心の声
2つ目は子供の心理に関する部分やな。
子どもは保護者が困るような言動をする。そのときの子どもの心理ついてふれている部分がとても参考になった。
子供にこんな言動はないかな?
・質問しても「知らん」、「わからん」
・それが本当に「正解?」って思う発言をする
・ウソをつく
・暴言・暴力
「わかんない」「知るか」の繰り返し 考えがまとまらないからこその言葉です。
好ましくない解決策を言い出す 友だちとのトラブルの対し、「SNSで拡散する」「殴る」などと言い出した場合には、「それほど悔しいのだ」と子供の気持ちを受け止めたうえで、行動の結果を考えられるように促します。
「先生に『学校に来るな』と言われた」などとウソをつくことも。「行きたくない」と素直に言えないのかもしれません。 p38
暴言や暴力の根底には、「うまくいかない」という焦りや不安があります。p62
このように親が言い返したくなったり、心を傷つけられたりする言葉の奥底の心理には、「うまくいっていない」ことがあらわれている。保護者はそんな言動があると感情的になり、怒るか傷つくことがあると思うが、根底の心理がわかることで、子どもの気持ちに寄り添うことができる。子どもが不安定なときは「何かうまくいかなかったかな」や「何かあったのかな」と思うことが大切。感情的に反応することは最適解ではない。「何かあった?」と聞いても、そのときは話してくれないかもしれない。原因はわからないかもしれないが、少しでも子どもの気持ちを話してもらえるような声掛けが必要。感情的にこちらが反応しても何も解決しない。
子どもの心の声を聞くことが大切やな。
・親の行動から子どもが受け取るメッセージ
3つ目は親がついやってしまう行動や子どものためと思ってやる行動は返ってマイナスに働いてしまうこともある。
親が自責の念にかられる姿は、子どもの現状を「失敗」ととらえている、というメッセージを伝えてしまいます。 p86
自分のために、親が仕事をやめるなどという選択をすると、子どもは「重い」と感じるようです。p89
結局のところ、子どもは親に元気で笑顔でいてもらいたいと思っている。親がネガテイブな状態でいると子どもも罪悪感を覚えるし、家庭も良い状態であるとは言えない。家庭の居心地は悪い状態である。これでは、子どもも前向きに行動することはできない。保護者は過去の後悔よりも未来を考えることの方が必ず役に立つ。
仕事をやめるなどの選択についても、保護者が勝手に決めないで、子どもと必ず相談すること。もし、保護者が勝手に仕事をやめてしまい、事後報告で子どもが知ると、子どもは「自分のせいで。」と間違いなく考えるだろう。子どもに「取り返しのつかないことをしてしまった。」と考えさせてしまっては本末転倒だろう。保護者は子どものためと思っていたかもしれないが、子どもには全く伝わらない。誰も幸せにならない結果になってしまう。
家庭でも報告・連絡・相談が大事!
まとめ
個人的に書籍から気になった内容をピックアップして記事にしました。
そのほかにも学校との連携の仕方や子どもとの具体的な接し方などいろいろと載っていました。
図解が中心となっており、イメージすることができ、わかりやすい書籍でした。
参考にしてな〜。
終わり!
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