関西出身、2児の父親で、学校の先生をしています。ちゃかです。
子どものことで相談があるんだけどどこに相談したら良いのかしら?
子どもに気になる症状があるんだけど、大丈夫かしら?
今回はこの書籍を読んで勉強しようか。
今回はこちらの書籍を読んだので、保護者のみなさんに共有するで。記事の中で、自分が感じたこと、自分なりの考えを伝えとるでしっかり読んでね!
タイトル 不登校・登校しぶり 親子によりそうサポートBOOK
著者 藤枝 静暁
出版社 ナツメ社
この記事では、
・不登校の我が子はどこに相談したらいいのか?
・子供の様子がいつもと違う気がするけど大丈夫?
と思っている保護者の方に向けて
・不登校のことで相談をする施設がどんなところがあるのか
・不登校に関連する子供の症状はどんなものがあるのか
などを解説していきます。
本の解説
不登校・登校しぶりに関連することを網羅的に解説した書籍。不登校・登校しぶりになったときによくあるQ&Aをはじめ、不登校・登校しぶりをサポートしてくれる施設の紹介や進路、関連する身体の症状など全般的に書かれていた。また、認知行動療法など心理的なアプローチの話題もあり、参考になるものだった。
著者紹介
・埼玉学園大学大学院教授、博士(心理学、筑波大学)、小学校教諭専修免許状、中学校教諭二種免許状(英語)、公認心理師、学校心理士、臨床心理士など。
大学の先生でもあり、心理師。書籍の中にも心理的な解決方法をたくさん紹介しとった!
個人的学びになった3つのポイント
今回、特に学びなったことはこの3つ
・不登校・登校しぶりでの相談する施設が網羅的
・すぐに使えるソーシャルスキルトレーニングや感情のコントロール方法の内容
・不登校に関連する身体症状や心理的な傾向
じゃー早速解説いくで〜!
不登校・登校しぶりでの相談する施設が網羅的
テーマごとに相談できる機関にふれていた。
ざっくりこんな感じ
・教育センター(教育相談室)
・教育支援センター(適応指導教室)
・こども家庭支援センター
・児童相談所
・メール相談窓口
・フリースクール
・放課後等デイサービス
・不登校、親の会
・大学の心理相談室
など。他にももっと細かく関係機関が記載されており、その機関はどんなことをしてくれるのか、など具体的に書かれていた。
例えば、教育支援センター(適応指導教室)の場合
教育支援センター(適応指導教室)への出席は登校日数にカウントされます
学校復帰だけでなく、居場所としての目的や、子どもの自信を伸ばすことも目標とされています
同じ教育支援センターに通う子どもたちと一緒に活動し、社会性(コミュニケーション力)を身につけることができます p116
とポイントがまとめてあり、具体的に解説されいている。また、コラムでは適応指導教室の1日が記載されており、イメージがつきやすかった。
改めて、不登校関連で相談できる機関は多くあるんだな〜と実感することができたし、なんせ、公的な機関は無料で相談にのってくれるで、絶対に使った方がいい。一番あかんのは一人で悩むこと。電話一本で予約も取れるし、電話でも相談に乗ってくれる。また、電話が嫌な場合はメールなどの方法で対応してくれる場合がある。自分にあった相談の方法で相談できるとええな。
また、相談する力についても心理学では、「援助要請力」というらしい。
相談するとういうことは、何気なく自然にできることではなく、「相談しよう」と意識して行うことなのです。 p93
と書いてあった。
子どもがなんか困ったときに先生に言えなかったり、相談することができなくて、トラブルになったりする場合もある。学校でも、そういった子は「援助要請」のスキルを磨いていくことで実際に相談できるようになる。大人も相談できんくて悩んでいる人もいるということやな。
どんな方法なら相談できるのか、誰になら相談できるのかを考えて、
1人で悩まずに相談してほしいな。
すぐに使えるソーシャルスキルトレーニングや感情のコントロール方法の内容
コラムの中にはソーシャルスキルトレーニングや感情のコントロール方法について書かれていたものあったな。はじめはソーシャルスキルトレーニングについてふれていくで!
ソーシャルスキルトレーニング
ソーシャルスキルトレーニングは簡単に言うと、社会に出て必要なスキルをトレーニングすることやな。子どもはできんこともあるでな。まあ、大人もどうかなと思う人はおるけど・・・
例えば、「ちゃんと話しを聞きなさい」などの言葉は親であれば使ったことがあると思う。でも、子どもは何度言っても親の思ったように行動することができなかったことはないかな?
この「ちゃんと」と言う言葉は具体的ではないため、子供は何をしたらええのかわからへん。そこで本書にも書いてあったように
ソーシャルスキルトレーニングで
・相手の顔を見て聞く
・今やっていることをいったんやめる
・うなづきながら聞く
・体を相手に向ける
・相手の話を最後まで聞く p37
などの方法を試してみることで子供は具体的に何をしたら良いのか理解できて話しを聞くことができる。
たまにあるのは、話しを聞いてない様子でも子どもが以外と話を聞いていたりすることがある。
親が全然聞いてないと思って、「さっき何言ったかわかる?」と聞くと以外とすんなり、返してくる場合やな。その時、親は「腹立つ〜。」ってなるよな。聞いていることはええことやけど、やっぱり「聞き方」というところも大切していきたいな。聞き方で損することもあるからな。この「聞き方」の面もソーシャルスキルトレーニングで練習することができるで実際にやってみたらええで!
まとめると
指示は「端的で具体的に」やな!
感情コントロールの方法
次に感情コントロールについてやな。
こんな方法が本書には載ってたわ。
・マインドフルネス
・その場から離れる
・6つ数える
・どんな気持ちシート
・メタ認知
例えば、マインドフルネス
心の中の不安やイライラした気持ちに巻き込まれたり、無理に打ち消そうとせず、そのままを受け止めます。不安な気持ちが浮かんできたら、「今、自分は不安を感じている」と受け止めます。 p83
マインドフルネスは不安やイライラへの対処法としては、科学的に根拠がある方法やな。自分自身をコントロールする上で絶対覚えておいた方がええ方法やで。
自分自身をコントロールできることで子どもとも余計な感情が入っていない状態でコミュニケーションをとることができるでな。いろんな感情は入っていて、不安定な状態で話しをしても親が思ったようにはならん思うし、「また、こんなこと言ってしまった。」とあとで後悔することになったこともあると違うかな。
まっさらな状態で子供と話せるとええ方向にことが進む思うで!
不登校に関連する身体症状や心理学
身体症状に関することや心理学などについてもふれていたところがめっちゃ良かった!
身体症状
身体症状ではこんな感じのことやな。
・起立性調節障害
・睡眠障害
・偏頭痛
・場面緘黙症
など、まだまだ多くの症状についても触れとったな。
例えば、偏頭痛
偏頭痛ってなんかよくある頭痛、たかが頭痛って感じやけど、
親が偏頭痛を病気と認識して理解することは、子どもの頭痛に対する緊張感や不安を和らげます。 p165
偏頭痛1つにしてもこういった考えが必要なんやなと勉強になったな。もちろん子どもに無理をさせるつもりはないけど、「たかが偏頭痛やろ。」の気持ちがあると子どももゆっくり休めんだろうし、子どもも「たかが偏頭痛で学校休むなんて。」みたいな気持ちになってどんどん負のループが続いていきそうやな。
こんな感じでその他の症状のことや対処法などにもわかりやすく解説されっとたで。
心理学
もう一つが心理のことやな。
・カタルシス効果
・予期不安(反芻思考)
などのことについて書いてあった。
カタルシス効果は自分の気持ちを表現することで苦痛が緩和される現象のことやな。
なんか悩みを友人に話たら、スッキリしたみたいなことあると思うけど、まさにそれやな。
不登校の子どもや親はそんなネガティブな感情とか苦痛な感情を心にためやすい。そのネガティブな感情にうまく対処できるようになるとええな。
対処の方法としては、
本書でも紹介されとったけど、1つはさっき出てきたように、
他の人に自分の気持ちを伝えることやな。
あとは、
紙などに書いてみるのも同じようにカタルシス効果が発動するで。
自分で書くのはすぐにでもできるな。
やり方はただ単純に頭の中に浮かんでくる言葉をそのまま紙に書くだけやで。
まとめ
不登校に関連する症状や心理面のことにけっこうふれたけど、他にも、Q&Aでこんな時どうしたらいいのとかなど具体的にイラスト付きでわかりやすく説明されとったで。また、進路についても紹介はできんかったけど、それぞれ学校の特徴がわかりやすく解説されていた。不登校や登校しぶりのことを網羅的に解説されとる書籍でした。参考にしてください。おわり!
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